おでんと共に、温かな「想い」が煮込まれる。
在宅ホスピス南柏での食事イベントは、ご入居者様からのリクエストに耳を傾け、その「想い」を形にする場です。今回、多くのリクエストに応えて行われた「おでん」の日は、ただの食事を超えた、心の温もりを感じる時間でした。
通常食事が進まない方々も、この日ばかりは皆さんおでんをびっくりするほど召し上がりました。家庭の味を思い出させる煮込み料理は、どこか懐かしく、新鮮な驚きをもたらします。一つ一つの具材に込められた手間と、それを囲む笑顔が、ホスピスに新たな生命を吹き込みます。
介護施設において食事は、栄養を摂るだけでなく、生活の質を高める重要な役割を担っています。私たちは、おでんの具のように様々な「想い」を一つの鍋で煮込むように、ご入居者様一人ひとりの個性とニーズに寄り添います。
家族にとっては、こんなにも活き活きと食事を楽しむ姿は、安心材料になります。そして、ご入居者様にとって、おでんから感じ取れるのは、ただの美味しさだけではありません。それは、いつもそばにいてくれるスタッフとのつながり、そしてホスピスでの生活が提供する暖かさを表しています。
今日のおでんのように、在宅ホスピス南柏での毎日が、温かく、包容力があり、そして何よりも「想い」が繋がる場であることを願っています。生きる喜びを提供し、ささやかながらも心に響く瞬間を大切にする。それが私たちの提供する介護の本質です。